植物由来の「フェイクミート」とはどんなお肉なの?
※画像はイメージです
「フェイクミート」が今話題となっていますね。
代替肉とも呼ばれています。
こちらは、大豆などの植物由来の原材料から作られたお肉のことです。
フェイクミートと似たようなお肉として培養肉(人工肉)なんかも今では取り上げられていますが、この両者は別物です。
簡単に説明しますと、フェイクミートは植物由来のお肉、培養肉(人工肉)は人工的に培養して作られたお肉になります。
アメリカやヨーロッパでフェイクミートの市場規模は急速に拡大していっています。
例えば、フェイクミートの開発をしているアメリカの食品メーカー「ビヨンドフード」はナスダックに上場を果たしています。
ちなみに、マイクロソフトの創業者ビルゲイツ氏や俳優のディカプリオ氏も出資していました。
また、他のアメリカの大手食肉会社もフェイクミートを作っていこうという試みがされています。
アメリカやヨーロッパだけではなく、アジア圏内でもフェイクミートの存在感は高まりつつあります。
まだ店舗は少ないですが、国内にもハンバーガーショップがありますからね。
個人的な意見としては、フェイクミート業界はこのまま右肩上がりに上昇していくと思います。
日本でも当たり前のように口にするようになっていくのではないでしょうか。
その理由を紹介したいと思いますね。
フェイクミートの魅力
低カロリー・高タンパク質
フェイクミートの原材料として大豆が使用されています。
大豆はタンパク質が豊富に含まれているだけでなく、カロリーが低い食材。
高齢化社会が進み、健康志向が高まっている日本では魅力的な食べ物だといえるでしょう。
世界人口の増加
日本では人口減少が社会問題となっています。
しかし、世界全体では人口が増えているのです。
2019年現在で約80億人の人口がいるというのですから、驚きですよね。
2050年には100億人に到達すると予想されています。
それで、人口が増えることでこれまでの食べてきた牛、豚、鶏が今後不足すると言われています。
今はまだ想像できないかもしれませんが、そう遠くない未来では現実になっている可能性は十分に考えられるでしょう。
そのような事態に直面した時にフェイクミートがあれば安心です。
フェイクミートの課題と問題点
これまで、フェイクミートの良いところをご紹介してきました。
でも、課題や問題点もあります。
その一つが
お肉の味
ですね。
牛、豚、鶏などの食肉と全く同じ味わいが楽しめるかといったら、そうではありません。
食肉ならではのジューシーさ、風味、食感などを完璧に再現するのは無理だと思います。
できる限り本物のお肉に近づけていく研究・開発などは行われているとは思いますので、今後どこまで近づけることができるかが焦点となりそうです。
そして、本当に安心して食べることができるのかということですね。
コストを抑えたり、本物のお肉を再現するために、遺伝子組み換え材料などの人工添加物が使用されるようなことがあってはいけません。
そのようなことが起こらないためにも、規制が必要だと思います。
今はまだフェイクミートの市場規模が大きいとは言えませんので、今のうちに規制をしておかないと取り返しのつかないことにもなりかねないでしょう。
不安材料があるにしても、楽しみな試みだと思いますね。
今は「安全性」「お肉の質」「価格」などの様々な問題を抱えていますが、今後に期待したいです。