牛肉の栄養素
牛肉に含まれる主な栄養素が「タンパク質」「ビタミン」「脂質」「鉄分」「亜鉛」などですね。
しかしながら、牛肉の種類(国産牛、和牛、ブランド牛、外国産牛)、肉の部位によって含まれる栄養素に違いはあります。
国産牛や和牛には、きめ細やかなサシ(霜降り)が入っていますが、アメリカ産やオージービーフにはほとんど入ってないですよね。
なので、国産牛や和牛は外国産の牛肉よりもカロリーや脂質は高めです。
でも、一方では国産牛、和牛の方が良質なビタミンやタンパク質が含まれていると言われています。
それから日本で育てられる国産牛、和牛は1頭1頭丁寧に育てられています。
牛舎では、牛がストレスを感じにくいように工夫が施されていますし、与えている飼料にもこだわっている酪農家さんの方が多くいらっしゃいます。
その結果、栄養価が高く、肉質が柔らかく、上質な美味しい牛肉になるのですね。
良質なアメリカ産牛肉、オージービーフがあることも事実ですが、やはり僕は国産牛や和牛の方が好きです。
前置きが長くなってしまいましたが、以上の『「牛肉の種類」「牛肉の部位」によって、栄養価が異なる』ということを踏まえた上で、牛肉の栄養素について、参考にして頂ければと思います。
牛肉に含まれる主な栄養素
タンパク質
牛肉には、動物性タンパク質が豊富に含まれています。
この牛肉に含まれるタンパク質は人間の体内で生成することができません。
いわゆる「必須アミノ酸」が、牛肉には豊富に含まれているのです。
このタンパク質が不足すると、免疫力が低下したり、体力が落ちたりしてしまいます。
ダイエットをしている方の場合、肉類を摂るのを敬遠しがちですが、逆にまったく摂らないのも良くないんですね。
牛肉に含まれる動物性タンパク質には、皮膚のや髪の毛・爪などが生まれ変わるのに欠かせないケラチンという成分も含まれているので、健康維持や美容にも効果があります。
ビタミン
牛肉に含まれている主なビタミンが、「ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミン12」「ビタミンE」などです。
実に様々なビタミンが含まれているのですね。
お米などの炭水化物の代謝を促進してくれる「ビタミンB1」
脂肪を燃焼させるのに欠かせない「ビタミンB2」
貧血防止、お肌のツヤ、キレイな髪の毛を保つなどの「造血作用」がある「ビタミンB12」
体の酸化、老化を防いでくれる「ビタミンE」
「ビタミンB1」が含まれていることで、お肉はご飯との相性が良いんです。
その他にも、体の健康、美容を保つのに欠かせないビタミンが豊富に含まれているのはありがたいですよね。
脂質
そして、3大栄養素である脂質もお肉には含まれています。
この脂質についてですが、肥満、生活習慣病、メタボ、高コレステロールになる原因となり、最近ではあまり良くないイメージがありますよね。
確かに、脂質を摂りすぎることは良くないですが、摂らなすぎないこともまた問題なのです。
脂質は、体の細胞やホルモンを作るのに欠かせない成分ですし、ビタミンの吸収を促進してくれる効果がありますからね。
ただ、やはり脂質の摂りすぎは体に良くないので、適度に摂ることを心がけたほうがいいでしょう。
ヘム鉄
鉄分には、肉や魚に多く含まれる「ヘム鉄」と野菜などに多く含まれる「非ヘム鉄」の2種類あります。
鉄分の吸収率は「ヘム鉄」の方が優れ、「非ヘム鉄」の吸収率はごくわずかなものです。
では、野菜から摂れる「非ヘム鉄」を摂る意味ってほとんどないのか?と言われたらそうではないのでご安心を。
その理由が、お肉に多く含まれる「ヘム鉄」と、野菜に多く含まれる「非ヘム鉄」を一緒に摂取することで、相乗効果が生まれ、吸収率が非常に良くなるからです。
「バランスの取れた食事をする」とは、まさにこのことなんですね。