牛の種類
1つは食肉などに飼育されている肉用牛、もう一つは牛乳をとるために飼育されている乳用牛です。
乳用牛は、オランダ原産のホルスタイン牛とイギリス原産のジャージー牛が有名ですね。
日本を含めた世界の多くでは、乳量が多いホルスタイン牛が飼育されています。
肉用牛(和牛の場合)は、黒毛和種、褐毛和種、日本短角和種、無角和種に分類されます。
ちなみに、乳用牛でも食肉として飼育されている牛は肉用牛扱いになります。
つまり、和牛は黒毛和種、褐毛和種、日本短角和種、無角和種などの品種が飼育されているということなのです。
黒毛和種
日本で飼育されている和牛の大半を占めているのが、黒毛和種です。
体は、黒の単色で、蹄、角、舌なども黒いのが特徴ですね。
肉質は霜降りが多くて、柔らかいことから世界最高と呼ばれるほど優れていて、日本が誇るほとんどのブランド牛がこの黒毛和種にあたります。
褐毛和種
褐毛和種は、あか毛和種と読みます。
毛の色は全身茶色く、肉質は、赤身が多くて脂身が少ないのが特徴ですね。
日本短角和種
日本短角和種は、東北地方原産の肉用種です。
また、手間がかからないことから放牧に適した品種とされています。
肉質は赤身が多く、脂肪交雑(霜降り度合い)がそれほどないのが特徴です。
無角和種
無角和種は、山口県の阿武郡で在来の和牛とアバディーンアンガス種との交配で誕生した品種です。
体は黒毛和種よりも濃い黒の単色で、鼻鏡、蹄が黒いのが特徴ですね。
また名前の通り、角がありません。
肉質は赤身が多いのが特徴です。
日本ではあまり飼育されていないことから、食べた経験がある方は極端に少ない品種だと思われます。