米沢牛について
日本では、神戸牛や松阪牛と並んで「日本3大和牛」に数えられています。
そんな米沢牛の歴史にはこんな逸話があります。
明治時代初期、山形県の米沢市を訪れた英語教師が牛肉を食べて、美味しさのあまり、任期を終えて、横浜へと戻る時に1頭の牛を持って帰ったそうです。
この時代に、牛を丸々1頭横浜に持って帰ってしまうとは(^_^;)
きっと、感動する程の美味しさだったんでしょうね。
それで、話題がガラリと変わりますが山形県には米沢牛の他に、山形牛もいるんです。
この2つの牛のどちらになるかは、それぞれ定められた「定義」によって決まってくるんですね。
米沢牛の定義の基準
山形県内の置賜地方の(米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町)に居住、米沢牛銘柄推進協議会が認定した飼育者が、育成・肥育していること
登録された牛舎で飼育期間が最も長く(18ヶ月以上継続して)肥育された牛であること
黒毛和種・未経産雌牛であること
米沢牛枝肉市場または東京食肉中央卸売市場に上場されたもの、もしくは米沢市食肉センターで蓄され公益社団法人日本食肉格付協会の格付けを受けた枝肉であること
※米沢銘柄推進協議会長が認めた共進会、共励会または研究会に地区を代表して出品した肉も米沢牛と認められる
※輸出用は米沢牛銘柄推進協議会が認めた蓄場とされる
生後月齢32ヶ月以上で、公益社団法人日本食肉格付協会が定める3等級以上、外観・肉質・脂質が優れている枝肉であること
山形県の放射性物質全頭検査において、放射性物質が「不検出」であること
以上が松阪牛・神戸牛と並び、日本3大和牛として数えられる「米沢牛の定義」になります。
何やらお堅い文書でも読んでいるようなガチガチで読みにくい内容ですね(汗)。
簡単にまとめますと、米沢牛の認定を受けるには「指定された市町で肥育されなければならない」「米沢牛銘柄推進協会・日本食肉格付協会などの公式団体から認められなければならない」「メスの黒毛和種・優れた肉質等級でなければならない」という条件を満たさねければならないということになります。
つまり、米沢牛と認められるには数々の条件を乗り越えなくてはならないんですね。
それで、米沢牛と山形牛のどちらが高い評価を受けていて、高級ブランド牛であるかというと、米沢牛になります。
どちらかといえば、山形牛の定義の方が緩かったりしますからね。(米沢牛の認定を受けるのはとても困難であり、山形牛の認定を受けるのも簡単なことではありません)
反対に、厳しい条件があるからこそ、米沢牛の味は格別なんじゃないかなとも思いますけどね。
スーパーなどで出回っていることを目にすることはほとんどありませんし、流通量は極端に少ないのも事実ですが(汗)。
味は絶品なんだけれども市場に出回ることが少ないことから、どうしても値段が高く販売されているお店が多いのも現状ですしね。
でも、米沢牛の贈り物ギフトをしたり、おうちにお取り寄せして食べたいという方もいると思います。
そんな方には、お手頃で美味しい米沢牛を専門に扱っている肉のさかのという通販店がおすすめですよ。